生体に働く代償作用を特徴づけるものとして、ロベット・ブラザーの法則というのがあります。
これは上部頸椎と下部腰椎は同じ方向へ変位するという特性によるものです。
脊柱は椎骨の上下関係による一連の動きとして、上部の動きは必ず下部にそれに準じた動きを取らせることになります。
通常、頸椎の1番目が右回転を起こすと腰椎の5番目も同じ方向へ回転を起こします。
頸椎2番の動きは腰椎4番に、頸椎3番は腰椎3番に同じ方向への動きを起こさせます。
しかし、頸椎の4番目以降は逆方向の動きになります。
骨の調整だけで身体のバランスが改善する訳は、少なからずこの法則も影響しています。